核酸(DNA/RNA)の検出、定量法、分析

マイクロプレートフォーマットでの核酸の定量法と分析

核酸とは何か?

核酸は細胞内に存在する巨大で複雑な生体分子です。生物の遺伝物質として機能し、すべての生物の形成と機能の命令を封じ込めたものです。核酸は通常、天然に存在する2つの形態で発見されるDNA(デオキシリボ核酸)とRNA(リボ核酸)です。

DNAとRNA

DNAとRNAはヌクレオチドで構成され、それぞれ炭素数5の糖、窒素塩基、リン酸基からなります。DNAは対になったヌクレオチドの二本鎖で形成されますが、リボ核酸(RNA)は通常一本鎖です。DNAのヌクレオチドはアデニン、シトシン、グアニン、チミンですが、RNAはチミンの代わりにウラシルを含みます。DNAの塩基配列は遺伝子と呼ばれる単位に組織化され、個々のタンパク質をコードする情報を封じ込めます。遺伝子のDNAは転写されて遺伝子のRNAコピーが作られ、それがタンパク質を合成する鋳型となります。

遺伝子の塩基配列を変化させるDNA損傷や突然変異は、正常な細胞機能を破壊する機能不全タンパク質をもたらす可能性があります。癌は、遺伝子の突然変異がいかに細胞行動の正常な制御を乱し、制御不能な細胞増殖をもたらすかの典型的な例です。遺伝子の機能と、病気を引き起こす遺伝子の変化に関する研究は、今後も新たな治療法の開発につながるでしょう。

核酸(DNA/RNA)の検出、定量法、分析を支援する製品・サービス

  • SpectraMax iD3/iD5
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  • Gemini XPSおよびEM
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    フィルター不要の蛍光検出

  • SpectraMax ABS / ABS Plus
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核酸の検出と定量法

シーケンシングや遺伝子編集など、増え続ける分子生物学的手法の一環として、核酸はしばしばセルから精製されます。下流のアプリケーションで使用される前に、核酸の検出と定量がUVまたは蛍光分光光度法を用いて行われます。従来はキュベットで個別に測定されていましたが、現在ではマイクロプレートでサンプル分析が日常的に行われています。

Molecular Devicesは、核酸の検出、定量法、および分析のための完全なワークフローソリューションを提供します。当社のアプリケーションノートでは、マイクロプレートフォーマットでの核酸の定量法と分析法を紹介しており、他の方法と比較してハイスループットを実現し、結果の自動計算も可能です。

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