ClonePix 2
自動動物細胞コロニーピッキングシステム
モノクローナル抗体やバイオ医薬品を生産する細胞株樹立ワークフローの自動化ソリューション

  • 主な特長・機能
  • 抗体探索と細胞株開発のワークフローを自動化
  • 最適な発現レベルの細胞を選択
  • 正確かつ高い信頼度でコロニーをピッキング
  • アプリケーション
  • 抗体産生量の高い細胞株の開発
  • タンパク質の発現および生産

価値の高いクローンを自動スクリーニングし、 客観的に選択するための完全なソリューション

ClonePix® 2 自動動物細胞コロニーピッキングシステムは、抗体探索や細胞株開発で使用される価値の高いクローンを選択するための完全自動化システムです。最適に生産された細胞株を見つける確率を高め、時間と労力を大幅に削減します。最も生産性の高いクローンをスクリーニングし同定するまで、従来は数か月かかっていたプロセスを数週間で実行できます。 ClonePix® 2ではハイブリドーマ、CHO細胞、幹細胞、その他の細胞タイプを画像化し、ユーザーが定義したパラメーターに基づいて選択します。プレートハンドリング、バーコード読み取り、ピッキングは完全に統合されており、画像を含むすべてのデータは後工程の分析用に保存されます。

ClonePix 2 自動動物細胞コロニーピッキングシステムの特長

  • 効率性

    抗体探索と細胞株開発のワークフローを自動化

    ClonePix® 2は、手間のかかる限界希釈よりも10倍高速です。モレキュラーデバイスの洗練されたソフトウェアと統合されたロボティクスにより、1日あたり10,000クローン以上のスクリーニング速度が可能になります。

  • 操作性

    望ましい属性を持つ細胞を選択

    タンパク質の生産性、抗原特異性、細胞生存率、およびタグ付き組換えタンパク質の発現レベルに基づいて、クローンを簡単にスクリーニングおよび選択できます。

  • 解析力

    不安定なクローンを早期に除去または回収し、価値の高いクローンを同定する確率を向上

    ロボットピッキングによりコロニーの撹乱リスクを低減させており、ピッキング精度は1mm未満という高精度を達成しています。ピッキングされたクローンの画像はデータと共に保存されます。

  • 複数の検出方法

    白色光ではクローンの形態、サイズ、近接性を識別・測定し、蛍光では発現レベルや特異性を判定します。最大5つの蛍光フィルターが利用可能です。

  • 分離が明瞭なコロニー形成

    半固形のCloneMediaは単一細胞のコロニー形成を促し、より高密度のクローンのスクリーニングを可能にします。

  • 動物由来成分を含まない培地と試薬

    化学的に定義され動物由来成分を含まないCloneMedia細胞培養培地は、CloneDetect検出剤を併用することで、生産性を向上させ、分泌された抗体の可視化を助けるように最適化されています。

  • 無菌維持

    器具内部を除菌するUVライト、ピン洗浄、ハロゲン乾燥など、多くの無菌機能とオプションが用意されています。

  • モノクローナリティ・システムへカスタム*

    モノクローナリティ・システムをカスタマイズし、モノクローナリティの統合検証などの追加サービスを提供することができます。 *価格、納期、仕様は、合意された技術的要件に基づいて異なります。ソリューション要件により、標準性能が調整される場合があります。

  • 一体型プレーティングストレージ

    ソースプレート用とデスティネーションプレート用の2つの収納スタックがあり、それぞれ10枚の収納が可能です。

形質転換細胞株開発ワークフローによる
クローンスクリーニングとセレクションの再定義

in-situで生成された一連の画像から、クローンとその分泌レベルのマップを自動的に生成するデータ分析により、チームを強化します。ClonePixをカスタマイズして、画像ベースによるゼロ日目の単クローン性保証を含めることもできます。

データ解析と追跡-安定クローンの迅速な発見

データ解析

  • ・in-situで生成された一連の画像から、クローンとその分泌レベルのマップを自動的に生成するデータ分析により、チームを強化します。
  • ・コロニーのスクリーニングとセレクション
    •  - サイズ、真円性、近隣との近接性 - 蛍光レベルによるランク付け
    •  - ユーザー制御の「近接」ソフトウェア設定により、近接したコロニーは無視


データ追跡

各コロニーに関連するすべての関連データ(ピッキングの前後に撮影された画像とピッキングの座標を含む)は、レビューとダウンストリーム分析のために自動的に保存されます。

モノクローナリティ保証*の強化
同じClonePixワークフローに、0日目の高解像度シングルセルイメージング機能が加わりました。

強化されたClonePix®2システムは、高産生なクローンとモノクローナルなクローンをオール・イン・ワン・システムで自動的にスクリーニングおよびピッキングできます。モノクローナリティの検証をゼロ日目に行うことで、より多くのクローンをより短時間でスクリーニングし、その後2週間以内に高生産クローンのスクリーニングとピッキングを行います

  • - 画像ベースでクローナリティを証明することにより、スクリーニング時間を2ラウンドから1ラウンドに短縮
  • - 迅速なZスタック画像取得機能により、0日目に単焦点面だけでなく、培地容量全体で単一細胞の検出が可能
  • - オール・イン・ワンシステムにより、単一細胞の同定から生産性スクリーニングまでのワークフローを簡素化


幹細胞アプリケーション向けに強化*
ハイスループットなコロニースクリーニングとピッキングのために、望ましいクローン性幹細胞コロニーを同定します。

高解像度の画像イメージングにより、望ましいクローン幹細胞のコロニーを特定し、ハイスループットなコロニースクリーニングやコロニーピッキングが可能です。特殊なピッキング・ピンにより、接着細胞やフィーダーを含まない細胞を高密度プレートに穏やかに移し、クローン拡大やダウンストリーム解析を行うことができます。
- コロニー形成 - 6ウェルプレートに低密度にプレーティングされた個々の幹細胞は分裂し、コロニーを形成します。プレーティングの密度を低くすることで、コロニーが単一 の親細胞から形成されるようにします。

- クローンスクリーニング - クローンに由来する幹細胞のコロニーは、その望ましい形態学的特徴によって識別され、低密度の6ウェルプレートから高密度の96ウェルプレートにピッキングされ、スクリーニングが進められます。ClonePix® 2 哺乳類細胞コロニーピッカーは、高解像度光学系と幹細胞特異性ピンでカスタマイズすることができ、この確立された技術を幹細胞ワークフローに活用することができます。
- 細胞増殖 - 細胞増殖は、ラベルフリーイメージングを用いて細胞分裂を一定時間モニターすることにより決定されます。
- 機能的スクリーニング - 成長のモニタリングに加え、機能的細胞ベースアッセイを実施することができます。これには、分化能、多能性、3Dオルガノイド形成能、その他の望ましい形質を評価するアッセイが含まれます。


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対応アプリケーション

ClonePix 2 自動動物細胞コロニーピッキングシステムの仕様

イメージング
ソフトウェア Microsoft Windows 10のハイスペックPCにプリインストールされた専用イメージングソフトウェア
白色光イメージング 単層付着コロニーや懸濁液中の小さなコロニーなど、コントラストの低いコロニーを撮影するための透過照明。 コロニーを採取しながらイメージングするための落射照明
データ追跡 ソースプレートおよびデスティネーションプレート用の内蔵バーコードリーダーにより、各ランのデータ追跡が可能。
カメラ 高解像度CMOS
イメージング速度 6ウェルマイクロプレート 2波長で5分(標準条件)
分解能 標準:28ミクロン
設置
密閉 クラス100タイプのHEPAフィルターによる完全密閉作業環境
ソースプレートタイプ PetriWell-6プレート、PetriWell-1プレート、Greiner 6ウェルプレート、Nunc 6ウェルプレート、Nunc OmniTray
デスティネーションプレートタイプ PetriWell-96プレート、96ウェルプレート、Greiner 96ウェルプレート、Nunc 96ウェルプレート、Falcon 96ウェルプレート
ソースプレート容量 10プレート
デスティネーションプレート容量 10プレート
ピッキングヘッド ピッキングピン8本 - 各ピンは独立制御
ピッキングピンサイズ ピッキングピンの直径は仕様に依存 - F1:懸濁細胞、F2:接着細胞
ピッキング速度 > 200クローン/時以上
洗浄槽 エタノール洗浄槽、自動補充式
ピッキングシステム流路系 5L滅菌水供給、5L廃液ボトル
ピン乾燥 エ特許取得済みハロゲンピン乾燥ステーション
設置寸法 1010mm(幅)×900mm(奥行)×1490mm(高さ)
設置重量 350 kg
圧縮空気 仕様
空気 サブミクロンろ過によるクリーン、オイルフリー
最低使用圧力 6バール(~90psi)
最小運転容量 80 L/分
規制認可
適合規格 CE
品質 ISO9001:2008認証

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