Application Note ヒトiPSC由来グルタミン酸作動性ニューロン、GABA作動性ニューロン
およびアストロサイトを用いて形成した健常およびアルツハイマー病関連
3次元ニューロスフィアの機能的特性評価

個人のアポリポ蛋白(ApoE)の対立遺伝子組成は、アルツハイマー病(AD)の発症リスクに大きく影響します。

例えば、85歳までにADを発症する確率は、E4対立遺伝子を2つ持つ人(ApoE4/4)では約65%であるのに対し、野生型E3対立遺伝子を2つ持つ人(ApoE3/3)ではわずか10%です。この顕著な違いにより、ApoE4がADの主要な遺伝的危険因子であることが明らかになり、疾患発症におけるその重要性が浮き彫りになりました。



このアプリケーションノートでは、ApoE対立遺伝子の組み合わせ(E2/2、E3/3、E4/4)を封じ込めたiPSC由来ニューロンを用いてADをモデル化する方法を示します。この3Dニューロスフィアの生物学的システムとカルシウムオシレーションの詳細な解析は、疾患モデル化および表現型機能評価のための有望で有益なツールであり、化合物試験に使用できることを示しています。