Application Note AquaMax 2000/4000 マイクロプレートウォッシャーと
LifeSep 磁気プレートホルダーを用いた
MAGPIX ビーズの洗浄

はじめに

MAGPIX 多重解析システムは、1時間に最大4,800の結果を提供するハイスループットな多重解析機能を備えています。これらのアッセイで最適な性能を確保するためには、マイクロプレートウェル内でビーズの保持率を最大化しながら、MAGPIX ビーズを効率的に洗浄することが不可欠です。モレキュラーデバイスの AquaMax® 2000/4000 マイクロプレートウォッシャーを使用することで、本書で説明する最適化された設定により、ビーズ保持率95%以上を達成できます。

材料

• MAGPIXキャリブレーションキット（ライフテクノロジーズ）
• リン酸緩衝生理食塩水（PBS）
• LifeSep 96F マグネティックプレートホルダー（Dexter Magnetic Technologies）
• 96ウェルクリアマイクロプレート（Greiner）
• ImageXpress ® Velos ™ スキャニングサイトメーター（モレキュラーデバイス）

方法

ステップ 1. ビーズを PBS で 1:50 に希釈し、96ウェルマイクロプレートの各ウェルに 100 μL のビーズを分注しました。

ステップ2. 洗浄前に ImageXpress Velos Cytometer でマイクロプレートを読み取り、初期ビーズ数を取得しました。

ステップ3. AquaMax ウォッシャーのプレート設定：オンボードソフトウェアで新しいプレートを作成しました。96ウェル Greiner プレートを選択し、高さを 24.2 mm（通常のプレート高さ + LifeSep アダプター高さ 10 mm）に設定しました。Well Depth Auto 機能を使用して正確なウェル深度を測定し、その値をプレート定義に保存しました。

ステップ4. AquaMax 4000 ウォッシャーで PBS を用いてプレートを洗浄しました。以下のパラメータで最良の結果（洗浄中のビーズ損失が最小）を得ました：

アスピレート設定

• ポジション：エッジ
• レート：ミディアム
• 降下速度：3
• 高さ：5 mm

ディスペンス設定

• ボリューム: 150 mL
• レート: 5
• ステップ1から2回繰り返し
• アスピレート（上記設定と同じ）

ImageXpress Velos スキャニングサイトメーターを用いて、532 nm レーザーで蛍光をスキャンしました。ImageXpress Velos サイトメーター ソフトウェアで洗浄前後のウェルごとのオブジェクト数を測定しました。

洗浄前の96ウェルプレートのビーズ数

洗浄前の96ウェルプレートのビーズ数

洗浄後の96ウェルプレートのビーズ数

ウェルあたりの平均ビーズ数 = 585
保持率 = 95.1

結論

MAGPIX 多重解析アッセイの成功には、高いビーズ保持率が不可欠です。AquaMax 4000 マイクロプレートウォッシャーで LifeSep 磁気プレートホルダーを使用し、上記の最適化設定で MAGPIX ビーズを96ウェルマイクロプレート内で洗浄した場合、95%以上のビーズ保持率が得られました。AquaMax ウォッシャーの高度に調整可能な設定と交換可能な洗浄ヘッドは、あらゆるアッセイにおいて究極の柔軟性と最適化を提供します。

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